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速報
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イラク発 玉本英子の連続取材日誌 第3回 エズディ教の村で(05/04/28)
 現在イラク北部とクルド自治区を取材中の玉本が、イラク国内の日常の息吹を日誌と写真で伝える集中連載

  4月20日はイエズディ教の新年「セル・サラ」。「生命の源」である卵に色を塗り、 新しい年を祝う。(モスル近郊シェハン)
 イラクの北西部地域には「エズディ」と呼ばれる宗教がある。
イスラム教、キリスト教につぐイラク第3の宗教だが、その実態はほとんど知られていない。古代ゾロアスター教やひいてはキリスト教の元ともなったともいわれるエズディ教は、シュメール文明などを経て、受け継がれてきた。

 北部の都市、モスル近郊の草原地帯。ビルスタック村は、土壁でできた集落が広がる。村はずれに、「コッブ」と呼ばれる三角錐の塔がそびえる。
イエズディ教の指導者が眠る墓碑であり、信仰の対象ともなってきた。
フセイン政権のアラブ化政策で、エズディ教徒は村を追われ、かわりにイスラム教のアラブ人が入植し、塔は破壊されたという。多神教のエズディ教は迫害された。
フセイン政権崩壊後、アラブ人が村を離れ、30年ぶりに同村に帰郷した農夫ジュマ・ジージョさん(35)は、言う。
「再び村に戻れる日が来るなんて夢にも思わなかった。」

 いま、エズディ信者は、「邪教集団」として、イスラム武装勢力の攻撃対象となり、宗教指導者殺害事件があいついでいる。
「平和なイラクが訪れるまで、私たちは祈り続けます」
そう言って、ジョマさんは、エズディ教徒があがめる太陽の方角を仰いだ。

  イスラム教徒のアラブ人に破壊された「コッブ」。エズディ教は「邪教」とみなされ てきた。(モスル近郊ビルスタック村)


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